ホノルル市滞在2日目の報告です。
午前中は市役所への訪問。立派なホールです。こちらの方々は朝7時ころから勤務して早めに帰宅することも多いとのことで、我々も8時には市役所庁舎へ到着!
ホノルル市庁舎は毎年12月にはクリスマスライトアップされているようですが、1月も下旬になるとそんな雰囲気もありません。
ハワイも沖縄と同じように貧困世帯が多い、格差がかなりあるということで、その現状と対策について伺ってきました。
ホームレスネスという言葉があり、実は8000人あまりのホームレスがホノルル市だけではなくハワイ州全土存在するようです。過去に非常事態宣言が発令されています。2017年5月1日東洋経済オンライン
我々もこの視察中にバス停で寝ている、空き店舗の前で大きな荷物と一緒に座っているということで観光客に対して良い感情を持たれないということ、またガイドブックなどでも窃盗などの注意喚起がなされるなど大きな問題となっているようです。中間平均所得が日本円で800万円ということですが、その所得でもこの数日間でハワイの物価高を体験するとかなり厳しいと感じます。また年収が平均を下回る家庭もかなりあるようです。
さらにはミクロネシアからの移民やハワイアン(原住民という意味で)も多くのホームレスがいるということでした。
観光が好調とはいえ、光が強い分影も濃いということなのでしょう。
また、沖縄と同様に観光に関わる交通渋滞も非常に課題となっています。
ホテル税や消費税に対しても軌道交通(モノレールのようなもの)を整備するための課税が加わっているという話も伺いました。観光客、また地元を含め税をいただき新たな観光投資に使うという話であり、沖縄県でも話の出ているホテル税、入域税、レンタカー税ということも検討するべく参考となります。
しかし、この軌道交通は50億ドル(約5500億円)が80億ドルあまり(9000億円)への増額ということもありますので、計画の実行性、妥当性についても当初できちんと考えなければなりませんし、社会情勢(例えば労働人口の減少、観光の状況変化)によるリスク管理・分散も必要だと感じます。
ハワイではこの路線に沿った開発計画などもあるようですが、観光以外での産業の創造ということも人材の流出ということも合わせて課題にあるようです。
沖縄も観光産業を含む第三次産業(サービス業)がメインですが、それ以外にも第一次、第二次、また第六次産業化に向けての創造が叫ばれています。
教育そして、その先の受け皿の確保ということも同じような課題としていたのが印象的でした。
つづく