↑9月定例会の代表質問の様子です。
いまやコンビニエンスストアに行けば様々なお弁当などが並び、お菓子や飲み物など、選択肢が多岐に渡り選びきれないほどです。また年中行事においても簡素化が進み、昔のよ うな食事は段々と姿を消している家庭もあるのではないでしょうか。
OCVB 沖縄フィルムオフィスサイトより
そのような食の多様化、価値観の変化などで食の環境も変わってきています。琉球料理を口にする機会も減り、琉球伝承が危ぶまれています。しかし、食文化は非常に大事なものですので、沖縄県でも沖縄食文化保存・普 及・継承事業が行われています。今回9月定例会代表質問でもどのような計画・体制で取組がなされているかを聞いてみました。
9月定例会代表質問 YouTube
県は、平成28年度に「沖縄の伝統的な食文化普及推進計画」を策定し、沖縄の伝統的な食文化の保存・普及・継承を推進しています。
沖縄の伝統的な食文化普及推進計画(平成29年度~平成33年度)(PDF:3,234KB)
今年度から二期目がスタートしています。
沖縄の伝統的な食文化の普及推進計画 第2期計画 (令和4年度~令和8年度)(PDF:4,665KB)
目指す姿として「県民が伝統的な食文化の価値に気づき、愛着と誇りを持つとともに、観光資源として活用していく」とあります。
沖縄の食、琉球から伝わる食文化は非常に独特ですが、なかなか価値を見いだされていないのではないかと感じます。
そんな中、沖縄県では①担い手育成(スペシャリスト養成)講座、②「伝統的な食文化の情報をデータベース化」を中心に継承事業がスタートしました。
県が支援し民間の指導者のもと「琉球料理伝承人」を育成し、「沖縄の伝統的な食文化」の担い手として、積極的な普及啓発活動ができるように、次世代への継承、食は観光でも非常に重要なものとなりますので、観光資源としての役割を担います。そして今は映像なども含め後世に伝えていくのも、これまでのように口伝や実際に直接指導をしなくてもできる環境が整ってきましたのでアーカイブとして残す取り組みが始まっています。
また、沖縄県は少し前まで健康長寿の代表的な県でしたが、いまやその影は見ることもできませんが、昔の食を見直すことで、健康長寿を取り戻すきっかけにもなるのではないでしょうか。
現代においても伝統食とは言い難いのですが「ポークたまごおにぎり」も意外や意外と県内外のお客様に評判が高く、沖縄のソウルフードなどと紹介されています。県外・海外にも店舗展開をしている会社(ポーたま株式会社)もあります。
(写真ロケットニュース24【検証】沖縄のソウルフード『ポーク玉子おにぎり』をコンビニ3社で比較してみた結果、ひとつだけ分かったことが…より)
代表は県外出身で沖縄に住んで長いかたなのですが、沖縄生まれの人が気が付かないビジ ネスチャンスをものにしたと言うことで、様々なメディアでも取り上げられています。
ちなみにポークたまごのおにぎりはコンビニやまちなかの商店でも販売もなされていますので、私も小腹が空いた時に良く利用しています。
食に目を向けることで、多くの気付きがあります。そして食のお話をするのは楽しいので、そこから政治に関心を持っていただくことも一つの手段となるかもしれません。