宇・サ・電を守れ!

さて、YNL(よしとよニュースレター)を基にブログを書いているのですが、2週間分を一挙に投稿(汗)です。

2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻から7ヶ月が過ぎました。先日は強引にウクライナ4州をロシアが一方的に併合宣言をする(BBC参考)など、現代でこのようなやりたい放題なことが行われるのか!と驚きを隠せませんでした。

ここ数日は北朝鮮によるミサイルの発射なども頻繁に行われ(今年に入って10月1日現在22回 NHK参考)、台湾有事(戦争)も噂されます。日本はロシア・北朝鮮・中国と軍事的な動きを活発にしているこの3カ国に囲まれていることを気にしていただきたいと思います。

今回の露・宇戦争においてはハイブリッド戦略が注目を浴びています。これは近年の傾向で正規戦、非正規戦、サイバー戦、情報戦などを組み合わせていることが特徴です。特に「宇宙・サイバー・電磁波領域」略して「宇・サ・電」と言われています。

これまで日本が守るべき領域の3つとして『領海、領空、領土』がありましたが、そこに新しい領域として宇・サ・電の3つが加わり、今はこの6つを守ろうという新しい指針を出していて、自衛隊もサイバー防衛隊を作ったり、電磁波領域を戦う電子戦中隊、電子戦部隊を作ったりしているようです。(防衛省・自衛隊サイト 宇宙・サイバー・電磁波領域における挑戦

しかし、まだまだ十分でないという意見も多くあり、今後の体制づくりが求められています。(フライデーDIGITAL 日本は国防でも「IT後進国」だったという残念すぎる現実

実際に今回の露・宇戦争においてもサイバー攻撃がなされ、アノニマスがロシアのテレビ局などのシステムをハッキングした事例もあるようです。

それ以外にも日本に対してロシアを支持しているというハッカー集団「KILLNET」のサイバー攻撃により、行政情報の総合窓口サイト「e-Gov」、地方税ポータルシステム「eLTAX」、JCBブランドサイト、mixi、東京メトロWebサイトが影響を受けたとの話もあります。※KILLNETは資金難により攻撃活動を実質停止しており「日本人はもう心配しなくてもいい」と話しているようです。

サイバー防衛、セキュリティについても民間での研究開発もなされていますが、まだまだ日本の企業はアメリカやヨーロッパに遅れをとっているという話を伺いました。しかし、この分野の充実を図っていかねば防衛に関して通常の兵器と同様に外国に依存することになってしまいます。戦争など武力による衝突はもちろん避けなければならないことではありますが、備えをしておくことは重要だと考えます。これまでの装備に加え、「宇・サ・電」を守る術もしっかりと整えていかなければならない状況です。

そのためにはなんと言っても人材の育成が求められます。地方自治体もサイバー攻撃を受ける可能性もあり、今後の沖縄県の対応についても議会を通して確認をしていきたいと考えています。

※最近読んだ本のご紹介 豊島晋作さん著「ウクライナ戦争は世界をどう変えたか」

前半のウクライナ事情に加え、後半での中国による台湾侵攻の話がかなり日本も軍事的な緊張感が増していることを感じました。
また、エピローグで沖縄の米軍基地、すなわち日本における安全保障の負担の分散にも触れています。沖縄県民としてはその点はぜひ全国的な議題として議論していただければと思います。
また「汝、平和を欲するならば、戦の備えをせよ」というラテン語の警句が取り上げらていました。
外交努力も必要だが、対抗するための軍備は必要ではないでしょうか。そしてその体制について内外に発信することも。平和を守るために重要ではないかと感じます。台湾有事(戦争)の次は南西諸島への可能性は否定できないものだと思います。