那覇市議会議員補欠選挙を終えて

先週の日曜日、那覇市議会議員補欠選挙の投開票がなされました。

立候補を決意して36日の間、多くの人に支えられながら突っ走りました。関わっていただいた皆様、本当にありがとうございました。

結果は議席数2の4位で落選ではありましたが、決断して立候補してよかったと思っています。

来年の1月から就任が決まっていた那覇青年会議所の理事長も辞職しましたし、会社も退職しました、のでかなり肩にのっているものが無くなってフワフワしている感じはしますが。どこにでも舵を切ることができるというポジティブな受け取りをして、次に向かって走り出したいと思います。

今回の選挙は本当に自民保守系に対しては暴風と言っていいほどの向かい風でした。

沖縄県知事選挙の争点として「普天間基地問題」が取りざたされ、沖縄県議会議員選挙はそこが争点となってしまいますが、そこに引っ張られる形として那覇市長選挙、那覇市議会議員の選挙もなぜか「普天間の移設」や「オスプレイ」が争点として盛り上がり、公約として「反基地」、「反オスプレイ」、「反普天間・辺野古」という激流に押し流された感じがします。

本来であれば那覇についての考えをもっと取り上げていただく必要があると思います。那覇には多くの問題があります。財政、子育て、教育、介護福祉、年金、生活保護、などなど、数え上げたらきりがありません。那覇市の月刊の広報紙を見るだけでも、かなり恐ろしい感じがします。

財政について、通常の企業経営の感覚をもった方ならばおかしいと思うことは多いと思います。那覇市は特別会計含めると約2000億規模の予算を持っています。実質の収支はマイナス13億円…この中では生活保護費などの医療福祉費の増大が圧迫をしていることが緊急の問題となっています。国保に関する問題もかなり切羽詰まっています。現在の赤字累計額が52億円(平成25年度現在)これがあと4年の平成29年には178億!を試算しているとのこと。どうしても必要な方もいるかと思いますが、働ける人には働き先を作り、自活することができるようになるための仕組み作りをすべきだと思います。70歳まで働ける企業を作った場合は認定企業として企業を経由して生活費の援助を行うなども一つの手段かもしれません。

他に必要としている部分への振り分けをするためにも考える必要があるのではないでしょうか。http://www.city.naha.okinawa.jp/cms/general/PR/paper/2014/stuff/09/04p-naha-9gatugou.pdf

みんな「あれもやる」「これもやる」ということを言って足し算をしたものを公約として掲げますが、原資が無いためできません、という結果になることもあります。そこは企業経営に関わったものとしてしっかりと声を上げていこうと思っていますし、民間としてチェックできるところはやり、知人の議員を通して訴えるべきところは訴える。ということも行っていきたいと思います

那覇市公務員の給与についても国家公務員の基準と比べても変わらないのであれば、国内最低である平均所得との乖離は否めません(本当に仕事ができるのであればいいのですけど、民間から行政に移った知人は「忙しいのレベルが全然違う、もちろん民間が忙しい」と申してました)また人数の削減を行っているということもありますが、民間への委託をしている部門については実質的に大きな削減はなされていないのではないでしょうか?http://www.city.naha.okinawa.jp/cms/general/PR/paper/2014/stuff/10/06p-kouhounaha-10gatu.pdf

子育て・教育問題についても待機児童問題や5歳児の幼保の問題なども山積みです。

那覇には平成25年の4月時点で439人の待機児童(潜在的にはもっと多いでしょう)がいますから。

http://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2014/26pdfhonpen/pdf/s2-3-2.pdf

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141113-00000000-okinawat-oki

土日も関係なく働くサービス業やそこに関わる製造や輸送業に従事する親にはまだまだ行政としての協力が必要だと思います。土曜・日曜・祭日に預けることができれば働ける人も沢山いますから。特にこれまで商店街に関わっているものとしては重要度の高い問題であると思います。

時流を読んでの公約であったり、立候補をする政党などを考えるというのも必要かもしれません。しかし、政策であったり、その人の行動や、その立場(知事・市長・各種議員など)の役割を捉えた上でのビジョンを知って投票をするということこそが、国民、県民、市民として関わる自分の地域の向上に必要ではないかと思います…ってそれを伝えられなかった私がいます(反省)

などなど、本当に政治というものに興味をもっていただくこと、そして多くの人が政治に関わる必要を感じています。ホントかどうかは知りませんが、これから先の4年間は冷え込むという方もいます。

どんなに長くても7年先には振興予算も無くなる(はず)という前提で補助金・助成金に頼らないこの島の生活を作るにはいい機会と考えても良いかもしれません。

行政組織、企業、家庭、個人として各々がしっかりと考えて関わること、行動するきっかけになる選挙でありますよう願いを込めて、そして再起に向けての誓いも含めて、今回の選挙の総括とさせていただきます。補選結果