12月議会で質問した泊漁港についてを少しまとめました。
実は、この話は12月の県議会でも翁長まさとし県議会議員が取り上げていました。
那覇市と沖縄県に対して2つの団体から異なる陳情(お願い)が上がっていたので、方針について確認しました。
その前に何が問題になっているかを。
今の泊漁港は
① 狭い
② 古い
③ 衛生施設の不備
④ 耐震性の不安
が上げられます。
県は糸満市に
①広い場所が確保できる
②一括交付金を使って新しい
③高度衛生処理ができる
④耐震性のある
ということで、大きな漁港とせり市場を作り、そこから国際物流ハブ(空港)を使って海外にも出荷したい、のです(すでに計画は立てられています)そして那覇は消費地として大きな市場を整備する、という風に考えています。なので、仲卸サンたちは早く移してもらって商売をしたいんです。
しかし漁師さんたちのグループ(漁協)は
「那覇市内の泊漁港にそのままでできないか?生活基盤は那覇か浦添あたりだし…」
ということと「水揚げがあるところに消費文化ができる」と考えています。
しかし、泊漁港については平成28年度に将来像構想を調査作成したところ(市長への手交式の様子)、計画づくりから工事完了まで10〜15年ほどかかることになっています。
加えて(護岸整備と①の「狭い」を解決するための埋め立てをするおカネは抜きいして」
120億円かかる!
ということがネックとなっております。
那覇市としてはもちろん、那覇にせり市場と消費の市場があったほうがいいのです。
しかし、おカネがかかる・・・むむう!
県は「糸満に移したいから事業主体とはならないよ」と申しております。
どうすんだ??漁協にも120億出してくれ!とは言えない…
将来像構想の資料にもありましたが、現在およそ6割を超える漁師さんたちが50歳以上となっているうえに後継者不足とも言われています。
10年〜15年待たせたらさらに加速度的にその年齢は上昇しますし、成り手も進んでなろうとは思えない環境にある。
だからこそ早急にやるかやらないかを決めて
やるならどうやってカネを捻出するか考える。
やらないなら、どのような段取りで県と漁業関係者との意見を取りまとめて、最大限メリットを教授でき、デメリットを回避するようにしなければなりません。
この1年ほど、県や漁業者と一緒に話し合うテーブルがセッティングされていないということもわかりましたので、早急に場をもってもらうようにしたいと考えています。