作るは難し、継続はさらに難し

あけましておめでとうございます。

年も明けて早速ですがおカネの話です。

この写真、1月1日の朝11時に撮影した写真です。

画面の真ん中にあるモニターでウルトラマンとゼットンに囲まれて写っているのが私ですが、決して遊んでいるわけではありません。

ここは国際通りにある「那覇市文化てんぶす館」です。

このモニターの設置費用はおよそ1億4千万円!

そしてメンテナンス費用が初年度は400万円、そして二年目以降は250万円となっております。

平成28年には国際通り情報発信大型ビジョン活用事業として約1,100万円です。

現在、ビジョンに流れるコンテンツは

①那覇市の観光プロモーション

②ARコンテンツ(このウルトラマンか?)

③NHKの番組(地方ニュース番組)

あとは企業の広告と行政機関の広報とイベントの際にその中継などと甲子園のパブリックビューイングです。

さて、このコンテンツに対して

大型ビジョン1億4千万円は妥当か?

否、作ったはいいが上手く活用はされていないのではないか?

と、私は思います。

さらに、この奥には一階には那覇市観光案内所とショップが数店舗があり、二階には那覇市伝統工芸館があります。

もう一点ご覧いただきたいのが、建物へ続く目の前のエスカレーター…

かれこれ4ヶ月以上も止まってるとのこと!

このような状況を見ると、

補助金で作るは良いが維持ができないほど困窮しているのでは?

といぶかってしまいます。

同じく、この写真もご覧いただきたい。

パレットくもじ「久茂地都市開発」部分と「市道」部分の違いです。

モスバーガー看板の上の電気がついているところは「久茂地都市開発」部分、消えているところは「市道」部分です。

ここも担当課に確認をしたところ、

「予算が足りない」

ということで先に6カ所(72カ所中)の電球を取り替えるのと、漏電の恐れのために修復工事をするということでした。

今はイルミネーションの明かりがあるので良いのですが、無かったらどうなるんだ?

当たり前ですが、現在の施設の維持管理運営にもおカネがかかります!

さて、以前のブログ(那覇市民会館について)にも掲載しましたが、新文化芸術発信拠点施設(市民会館)には当初想定の予算配分よりも一般財源や地方債の比率が大きくなり、市民生活に負担が予想されます。

毎年【←これ注意!】の運営赤字(文化投資額)が1億8千万から3億9千万へと増大!

するのであればなおのこと。

このように公共施設の維持管理や道路の雑草の除去や穴あきに対しての対応などが厳しい状況が他にも出てくるのではないかと私は危惧しております。

公民館の指定管理運営に対しても、委託費用が効果に対して見合わない金額しか提示できていないと感じます。ボランティアではないのですから、こんなことではやる気が上がらないし物理的にできません。同じくお年寄りのサポートをする地域包括支援センターの運営側からも厳しい声が上がっている。

なにより我々子育て世代に対しても

給食費の値上げ(那覇市HPリンク)

を平成28年4月より行いました(小中各200円)。

説明には消費増税とありますが、実際のところこのように想定される支出増を抑えることを考えて臨めばどうにかなる金額だったのではないでしょうか?

このようなことが実は子育て世代の周辺の市町村への流出につながります。

たかが200円、されど200円

小さいこと、その積み重ねがいずれは大きく変わってきます。

だからこそ、我々は声をあげていかねばならないと感じた1月1日のワンショットでした。