文化について(伝統工芸館は本当に必要か?と合わせて)

今回のお題は昨年2018年の6月議会に質問をした伝統工芸館について(議事録参照)を1年経って2019年6月議会において質問しましたこと、合わせてブログ版として、食文化、琉球料理保存協会設立についてです。

まずは伝統工芸館から。

以前は人間国宝の作品をはじめとする収蔵品の保管状況があまりにもひどい状況でした!

女性休憩室にある桐ダンスに人間国宝の作品が…

本年度4月からこれまでの委託管理から市直営にかわりましたので運営に関する状況を確認いたしました。

課題としては集客をしなければいけない、事業へのお金のかけ方を改善する必要がある

ということでしたが、昨年の11月には直営と決まり、すでに半年以上が過ぎました。

運営計画を聞いたところ、現在(2019年6月18日)は運営計画もなく運営されている!

それも事業費は5500万円!!(収入もあるので実際は2000万程度)

本当にがっかりしてしまいます。

市内では6つの伝統工芸品が生産されています。

首里織、琉球紅型、琉球漆器、壺屋焼、三線です。

これらをいかにして次に繋いでいくのか、それも残すだけでない、発展をさせていくためには?ということをしっかりとそれぞれの組合や利用者の方々と詰めていかねばなりません。

那覇市でも壺屋焼博物館や首里に琉球紅型・首里織の施設が予定されていますが、ビジョンと計画を生産者と作っていかねばなりません。

また、2019年8月21日に琉球料理保存協会の設立総会がありました。(琉球新報ウエブニュース2019年8月7日 09:59)

過去には、戦後の食生活の変化で衰退が懸念されていた伝統料理の再興を目指し、沖縄調理師専門学校創設者の新島正子氏と琉球料理店「美栄」創設者の古波蔵登美氏が1962年に「琉球料理研究会」を立ち上げ、歴史研究家らを交えてレシピ作成などに取り組んだ例がある。

現在、家庭料理も含め約200種のレシピがあるとされるが、近年では若者を中心に琉球料理離れが進む。ポーク缶を使ったチャンプルーが「琉球料理」として出回るなど、伝統食の定義を巡る課題も指摘されている。観光産業や飲食業にも影響が及ぶとし、幅広く人選が進められてきた。

沖縄タイムスプラス2019年1月16日 05:01 沖縄の伝統食・琉球料理 定義めぐり課題も… 正しい継承目指し「保存協会」発足へ より

とあります。このような活動が民間主導で行われることにはとてもうれしく頼もしい限りです。

工芸、食、芸能など文化と言われるものについては、できた当時との環境が異なること、なかなか対費用効果が見えづらいこともあり、お金をかけづらいです。

また、これまでもできては消え、できては消えと繰り返されて残ったものが文化だと言う人もいますが、現在のような世界各地の情報や物が飛び交う時代には放っておくと画一化される恐れもあります。

そして地域の特色が地域への想いになり、それが外から見る人、来る方に対しての他との違い、いわゆる売りとなりますので、観光を一つの柱とするのであればとても重要であります。

私も食文化を自身の背景にもつものとして、主体的に動いていこうと思います。