- 令和4年度の沖縄関係予算が発表されました。
※厳重取扱注意とありますが、すでに発表になってます。
そのことをふまえて、本日のブログを書いております。
国の次年度の予算の決定のスケジュールは以下になります。
7~8月 概算要求基準を閣議決定(ざっくり来年は全体でどの程度の予算かを決める、その基になるのは6月ころに出る骨太の方針といわれるもので、そこに次年度方針が記載されます)
8月末 各省庁が概算要求を財務省に提出 ←今ここ 総額110兆円規模?
9月~ 各省庁が財務省と予算について折衝(交渉)
12月末 政府案を作成し、閣議決定する
3月 国会で決定
毎年、8月末に概算要求という言葉が報道されます。沖縄県が「こんなことが必要です」「このような事業をやりたい」というものを積み上げてつくる数字です。
沖縄県は一括交付金を含む、道路工事などの公共工事から教育福祉関連事業など多岐にわたる様々な事業がすべて内閣府沖縄担当部局から計上されます。(重要!)
国は省庁間で予算案が大筋で決まった後にそれを取りに都道府県が動きます。12月末の閣議決定が済んでからでないと動けない(その前からあたりをつけて動きはしますが)のに比べ、その時期にはほぼ決まっている沖縄の予算のありかたは若干異質と言えます。
※参考 広島県の事例
今年は沖縄県としては3600億の予算要求を内閣府へお願いしていました。その後、内閣府で精査され2998億!という概算要求がなされました。県としてはかなりの減額となっていますが、2013年に安倍総理、仲井眞知事の間で2021年(つまり第5次の沖縄振興計画が終わる年)までは3000億円台の約束をしたことから、次年度予算の金額が注目されていました。ひょっとしたら3000億円を割り込むと」言われていましたが、そのとおりとなってしまいました。
知事が先頭を切って熱を込めて交渉に当たらねばなりませんでした、国会議員からは「県内の市町村長、各種団体からは直接の要請や直前まで携帯が鳴りましたが、、現在の玉城デニー県政から、その熱意なく国政与党である自民党国会議員へ県幹部からの電話が鳴ることが一度も無かった」という旨を伺っています。
我々県議会自民党会派にも「こうなりました」「この金額で出します」との報告はありましたが、その前の調整や相談など無いに等しい状況でありました。
我々ももちろん予算確保について励みますが、実際に事業を計画し行う行政の長(知事)の働きかけがないのになぜ考慮しないといけないのか?という反応になるのは理解できるのではないでしょうか。
このあと、財務省との交渉を経て政府案が決定するのですが、特に今コロナ禍の中で全国的に厳しいうえに、東北の震災からの復興に目と気持ちが向く国会議員や官僚が多い中にあってはこの先の増額は厳しいと言われております。
県内報道で「予算の冷遇」「振興と予算、基地と実質リンク」なる表記がなされていますが、実際に県(知事)の動きを見たときに、これはいかがなものかと感じます。県民のためならできることは何でもするのが長の役割ではないでしょうか。
【活動報告】新型コロナの感染拡大で全国的に厳しい経済状況になっています。海外ではワクチン接種が進んだ地域で再感染が懸念もありますが経済活動を再開している国があります。日本でもワクチン接種2回済んだ方が5000万人を超えたという話題もありました。あと少し、まずは個人で身を守るために密を避けること、手洗いをしっかりするという基本的なことを行っていただければ幸いです。
8月26日(木)に2回目のワクチン接種を行いました。翌日の金曜日は38℃台の熱がでましたが、水分の補給をしっかり行い、少しキツイと思ったらすぐに解熱剤を飲むことを意識したおかげで、1日で回復しました。
ワクチン接種は予防よりも重症化リスクを低減する役割として、医療体制を守るためにもご検討ください。