領土・領空・領海について

 ロシアのウクライナ侵攻が世界的な問題となっています。もちろん、ロシアにも言い分はあるかと思いますが、戦力を持って他国に侵入して一般人にも被害を与える行為については絶対にあってはならないことであります。

令和4年3月2日には沖縄県議会においても「ロシア連邦によるウクライナ侵攻に対し、早期停戦、撤退と平和的手段による早期解決を求める決議」を全会一致で議決いたしました。

沖縄県の周りでも台湾有事が想定されるなど、覇権国家としての中国の行動も非常に気になるところです。

沖縄県でも尖閣諸島への中国海警局の船舶の接続水域の侵入などが連日報道されていますが、領土・領空・領海など、我が国の姿と情勢はどのようになっているのか、この機会に取り上げてみようと思います。領土データについては外務省の「日本の領土をめぐる情勢」というページがあります。そのQ&Aを見るとわかりやすいかと思います。

ちなみに日本は極東の島国と言われますが面積は37万8千平方km、世界で61位、意外にもドイツやフィンランドよりも広いんです(1位はロシア、日本×45倍)みんなの知識ちょっと便利帳 から

 また、領海については、以下のようになります。(日本船主協会サイトから転載)

p基線(きせん:沿岸の岬や島を直線で結んだ線)から12海里(マイル)までの海域を「領海」といい、沿岸国の主権が及びます。1982年に採択された国連海洋法条約でも、「領海」の幅は12海里と決められ、海面はもちろん、その上空(領空)や海底、その下の地下資源まで沿岸国のものとされています。ただし、全ての国の船舶は、沿岸国の領海内であっても無害航行権(沿岸国の平和や安全を害さない限り自由に航行できる権利)がありま す。領海の外の海を「公海」といいます。「公海」はどの国にも属さず、全ての国が自由に使用することができます。また、公海であっても、基線から200海里(約370km)までの海域を特に「排他的経済水域(EEZ)」といい、沿岸国による海中(漁業資源など)や海底の資源を開発、管理する主権が認められています。日本は四方を海に囲まれているのでEEZ(領海と接続水域含む)が広く約447万平方kmもあります。これは世界第6位で、国土の10倍以上の面積にあたります。(図は海上保安庁サイトから)領空は領海の上空のことです。

日本は海に囲まれた国であることから排他的経済水域などの広さはかなりのものであることがわかります。沖縄も特に島嶼県ということ、また台湾や中国との国境を有する地域であることから、国家防衛について、また海域の海洋資源の研究開発にはしっかりと取り組む必要があるということを何度か議会で取り上げております。しっかりと海洋教育についても進め、先端技術研究をしている各機関とも協力をして産業を盛り上げていけるようになるなど、海の課題と問題、可能性について今後も取り上げて行こうと考えております。