キャリア教育

【手に食(職)】

昨年4月から今年の2月にかけて製菓専門学校の非常勤講師をしておりました。

私の名刺の裏側には趣味ということで「料理(冷蔵庫の片付け)」とありますが、元々は洋菓子職人でありました。ので料理や菓子作りはお仕事でした。今でも仕事やボランティア(学童クラブやこども食堂での実演や菓子教室)で活用されることもありますので、手に食ならぬ職を身につけるということは大事だと思います。ちなみに製菓衛生師という国家資格を持っております。

【卒業式を迎えて】

本日3月10日は非常勤講師で勤めた専門学校の卒業式、教え子の姿を見に行ってきました。様々な学科があり、美容師や理容師、歯科衛生士、調理師、ビジネス系、もちろん製菓も含め多くの学生が卒業。

送辞と答辞ということで、それぞれの学科の代表が挨拶をしていましたが、この場を借りて親に感謝を述べる学生もいて、おもわずウルッとしてしまいました。この学生たちが未来の沖縄を作りあげます。

【2人に1人 と 10人に6人】

さて、今の中学生の約2人に1人が大学に進学すると言われています。少子化の影響もあり進学を希望する高校生と定員を比べると単に大学ということで学校を来にしなければ全員入学できるのはないかと思うくらい。しかし、本当にどれだけの生徒がやりたいことがあり大学に進むのかということはハッキリしません。

キャリア教育の一環として、高校での職業講話、就職セミナーなどにも参加します。その際(職業)専門高校に行くこともあります。もちろんこの仕事につきたいからということで高校に進学してきた生徒たちはいますが、姿勢を見ていると、なんとなく周りが高校に進学するから来た、という子もある程度はいるのではないかと感じることもあります。なぜ、進路に関わる中学の先生がこの高校をススメたのだろうか?彼らに対してのアドバイスはどのようなものだったのだろうか?などとても気になります。

そして、沖縄労働局の新規学卒者の離職状況の資料によると高校新規学卒の60%が3年以内に離職しています。我慢が足りないとバッサリ切り捨ててしまえばそれまでですが、高校を卒業するまでに職に対しての認識がなされていないのではないかと思いました。だから、こんなはずじゃない!僕が思ってたのと違う!なんてことになるのではないかと思います。

【かりゆしウェアとやスーツだと…】

家を出るときに夏はかりゆしウェア、冬はスーツが多いのですが、そうなると子どもたちは親が何を生業としているのかわからないことにも繋がるのではないかと思います。だからこそ、職業教育を充実させることで、実際の労働と考えの違いをできるだけすり合わせすることに繋がるのかと思っています。

【教育と福祉が大事と言うが】

教育と福祉を御旗にする政治家は多いのですが、そこにはどんな教育?どんな福祉というものを上げていかないといけないのではないでしょうか。

私は教育という中で「職業」についての教育をしっかりすることが、働くことに繋がり、本当に必要な福祉への手当、そして納税などにつながるのではないかと考えています。

「キャリア教育」についてしっかりと取り組んでいきたいと考えています。