海洋資源を沖縄のチカラに!

【海洋資源を沖縄のチカラに!海洋エネルギー・鉱物資源活用に対する調査研究を積極的に支援し、新産業を産み出す】

2020年の県議会議員選挙においての私の掲げた政策のひとつに上げた項目です。

今回の沖縄県が作成した「新たな振興計画」の中にも海洋資源・ブルーエコノミーなどの文言が多く記載されておりました。けれども「沖縄県海洋基本計画」は策定されておらず、その真剣さは正直なところ窺い知ることができない状況です。

しかし、海洋資源は今後、国内でも産業育成のカギとなることは間違いありません。2月2日に海洋資源について講師をお招きして勉強会を開催しました。

国際的な国連海洋法条約の制定に合わせ国内でも昭和57年の深海底鉱業暫定措置法の制定から海洋基本法制定、海洋基本計画、海洋エネルギー・鉱物資源開発計画の策定と進んできています。

エネルギー資源(石油・石炭・天然ガスなど)陸上資源が枯渇する中、クリーンエネルギーの生成に必要な鉱物が海洋資源に含まれていること、特に沖縄県の海域にある沖縄トラフ、琉球海溝には天然ガスや希少鉱物などがあることがわかっていますが、なかなか取り出して活用するところまでは行き着きません。作業が進まない理由としては暗い、低水温、水圧が高い、電波が通らないなどとなっておりますが、それをクリアできるような技術開発などが次第に進んできております。 

久米島沖「ごんどうサイト」で確認したチムニー(左)とサンプリングした鉱石(右)JOGMECウエブサイトから

沖縄伊是名海穴の海底熱水鉱床の資源量を740万トンと確認

JOGMECのウエブサイトにも上記の記事がありました。沖縄沖には5000万トンとも言われる海底鉱物資源があると言われています。以下の動画にもあるように、さらなる埋蔵量があるかもしれません。 

テンミニッツTV 今、沖縄の海底が熱い! 期待の星、「熱水鉱床」って何?

現在はこの沖縄トラフ付近、特に尖閣諸島周辺は1969年に国連の報告書で東シナ海に石油埋蔵の可能性があることが指摘されると、それまで何ら主張を行っていなかった中国は、日本の閣議決定から76年後の1971(昭和46)年になって、初めて尖閣諸島の「領有権」について独自の主張をするようになりました。内閣官 房領土・主権対策企画調整室

現在では毎日の報道で中国の公船が接続水域内入域及び領海侵入、を繰り返しております。経済的安全保障の見地からもこの対応はしっかりと行わなければならないと思います。

海上保安庁ウエブサイトより 

クリアするべきことも多くありますが、この沖縄に海洋資源の開発研究機関を設置することができれば、離島の活性、港湾の整備、通信技術の開発、海事技術の向上、教育施設の整備が挙げられますが、他にも様々な波及効果が見込まれます。

皆様に選挙の際にお示しした政策について学んで、県執行部に対して提言を繰り返し、実現に向けて動いていきます。

参考までに県議会の先輩議員「花城ダイスケ」さんの議会質問の様子がYoutubeに上がっておりました。ご覧いただければと思います。

※JOGMECは正式名称を「独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)」といい、日本社会のために資源・エネルギーを安定的、永続的に供給していくという使命を持ち、地方公共団体、企業と連携して、日本の産業の発展と国民生活の向上に貢献している経済産業省所管の独立行政法人です。