こどもたちの可能性を高める 国際大会への参加

 7月末に西原高校マーチングバンド部が世界音楽コンクールに日本代表として出場し「優勝!」というニュースが流れました。「ショー部門」は大会ハイライトとなる部門で、「チャンピオンシップ」は同部門 の最高峰ということはまさに世界一となります。西原高校は音楽のオリンピックと呼ばれるこの大会に1997年から毎回出場し金賞を受賞していましたが、開催国も含めたチャンピオンシップで世界一に輝くのは今回が初めてです。近年は新型コロナウイルス感染拡大の中でなかなかこのような大会を開くことができていません。去年開かれる予定だったこの大会は 新型コロナの影響で今年に延期になり、参加するはずだった一つ上の卒業した先輩方たちへの思いもあり、生徒たちの今回の喜びもひとしおのことだったと思います。 西原高校HPより西原高校HPより

しかし、このように大会に参加をするには非常に金銭的な負担が大きいと言われています。西原高校の生徒たちの負担は1人あたり40万円との話を聞きました。また、楽器の輸送だけでも700万円がかかるという話も保護者から耳にし驚きました。

西原高校HPより

行政からの補助はほとんど無く、今回もチャリティコンサートを開催して資金を賄ったと聞いております。私も教育委員会に確認したところ同行の教諭の旅費を捻出することがやっとのことである旨を聞きました。

7月に沖縄県の地区予選会が行われたWorld Robot Olympiard(ワールドロボットオリンピアード)というイベントがあります。プログラミングしたロボットの競技を行う、この先の産業の要にもなるものだと思います。この後援には沖縄県や県含め各地域の教育委員会も名前を連ねてますが、残念ながら大会の運営に関しても資金的な支援はありません。沖縄の子が2018年以降の全国大会で優勝含む上位入賞しているということで、同じく世界大会への参加には多額の費用がかかるということでした。

同様に皆様も様々なスポーツや文化系大会の県外派遣などに対しての資金造成として寄付・商品券、タオルなどの購入をした方もいらっしゃると思います。先日、友人からも娘さんが全国高校総体への参加、国体への参加と続くので、家計としても大変だとおっしゃっていました。

World Robot Olympiard サイトから

優れた競技能力であればあるほど、様々な大会へとステップアップします。そして沖縄県内の離島からは本島へと出向く費用もかかります。離島にも多くの可能性を秘めた子どもたちがいます。その可能性を潰すことのなく高め・伸ばしてように行政としても、また地域の大人としてもサポートを行う必要があると考えますが、残念ながら沖縄県としては県外への支援は若干あるようですが、国際大会に出場する支援はなされていないようです。年度の途中で

 国際大会への支援は当初の予算として計上されていないために、年度中での予算化が難しい状況です。今後は国内だけでなく世界的な活躍ができるように、当初での予算計上を提案していきたいと考えております。