沖縄は人が減っている?!

今年の7月に衝撃の報道がなされました。

民間シンクタンクによると県の総人口は、去年をピークに、今後、減少に転じる見込みということです。国勢調査などに基づいて推計、外国人を含む県内の総人口は、2021年が146万8400人とピークに達し、その後は減少に転じ、2030年には145万5100人、2050年には135万7400人、2070年には118万8400人まで減少の見通しとのこと。NHK沖縄NEWS WEB 沖縄県の総人口 去年をピークに今後減少の見込み

10月19日発表の2021年の県人口動態統計で年間出生数から年間死亡数を引いた自然増減数は953人で、1925年以降、初の1000人以下となりました。ちなみに、前年に比べ1600人も減ってはいますが、全国で唯一自然増の県ではあります。

新型コロナの影響で婚姻件数の減少、死亡者数が出生数を上回ったこと、入国規制によって外国人の人口減少が進んだことなどで、国立社会保障・人口問題研究所の推計などより人口減少の到来が10年近く早まったと推察されています。全国的にも初婚や初出産の年齢が以前より遅くなっていることは以前このブログでも触れました。(2022.06.12ダブルで来るんですか?!)沖縄県は全国に比べると女性の第一子出生時年齢も低い(29.6歳 全国平均30.7歳 2016年人口動態調査)状況ですが、50歳時点未婚率も上昇傾向にあります。

沖縄県は、男女ともに全国より50歳時点未婚率が高く、平成22年においては、男性で約 4人に1人(25.05 全国1位)、女性は約10人に1人(12.72 全国5位)と高い割合となっています。

全国的にも話題となっていたので、日経新聞 未婚、なぜ増えてるの? 男女で意識のズレ大きくニッキィの大疑問2 から抜粋

国立社会保障・人口問題研究所では、およそ5年ごとに結婚や出産に関する「出生動向基本調査」を実施しています。2021年調査のデータで、18~34歳の未婚者で「いずれ結婚するつもり」と答えたのは、男性81.4%、女性84.3%でした。前回調査(15年)より、男女ともそれぞれ4.3ポイント、5.0ポイント下がっています。

ということです。沖縄の数字が少し古いので、ひょっとしたら悪化しているかもしれません。

昨年の記事ですが、HUB沖縄2021年4月13日配信から

離婚率も再婚率も出生率も全国1位。女性の第一子出生時年齢も低い。なのにその一方で、50歳時未婚率も高いため、ある大学教授は『カオス(混沌)』だと表現しているほどです」と仲原さん。これが意味するところは“何回も結婚する人がいるのに、結婚できない人はいつまでもできない”という、両極化が進んでいるという点だ。

様々な要因が絡み合って、今の沖縄県の現状となっていますが、50歳時未婚率の高さ、出生率の低下、またその後の離婚率の高さなどを見た時に、ご家族と一緒に子育てをできる方もいる一方、一人での子育てをする方も多くなっていますので、今後の人口回復を目指すのであれば、その支援をしっかりと行うことも行政には求められてきます。