視察報告(熊本震災 企業誘致)12月26~28日

あけましておめでとうございます!

昨年末12月26~28日の2泊3日で熊本県の震災被災地を中心に視察へ行って参りましたのでご報告です。

南阿蘇村の東海大学跡地(写真は校内の表面に現れた断層)や崩落した阿蘇大橋、廃校になった小学校で被災者からの話を伺ったりと先月の東北に引き続き防災と言う事について考えた視察でした。

震災遺構ということで、先だって視察した東北の沿岸部などでも震災当時の建物が残っていましたが、建物をどの程度保存するのか、さらに年月が経つとその地で震災のことについて伝承することのできる人材の確保がなかなか難しいことも共通の課題としてあげられています。 

写真はプロジェクションマッピングで地域の丘陵の状況を映し出したところ(左上)、道路網や住宅の状況(右上)揺れの状況を時間ごとに変化させて表示したところ(下段)でわかりやすく伝える道具として活用していましたので、この発想を活用し、沖縄県でも津波被害などをわかりやすく学校教育や地域活動の中で知らせるものになるのではと思います。

熊本城では、見せる復興と言うものについて焼失した首里城の再建についても共通したところがあると思います。首里城は2026年に正殿が再建されますが、熊本城はこの先 20年かかることもあり、仮設の通路(上写真)がかなりしっかりと整備されており、そこから再建の進捗を目で見ることができます。石垣の中などこの時期にしか見えない部分が面白いと感じます。

 

さらに、すでに修復されている天守閣でも城が過去に再建されたことも含めて展示がなされていたこともあり、この点はぜひ首里城でも行っていただきたいと提案します。

TSMCとソニーが熊本に半導体工場 設備投資8000億円、雇用1500人

西日本新聞2021/11/10 6:00 (2021/11/10 18:35 更新)
今話題になっている半導体工場(TSMS/台湾企業)含めた企業誘致についても熊本県の担当職員から説明いただきました。

東京には通常の官庁対応の事務所だけではなく、企業誘致専門の事務 所を設置しており重点ターゲットを設定した長期的かつ戦略的に取り組んでいると言うこともわかりました。学校教育委員会も企業誘致に大きく関わっていました。全庁で横断的なチームを組んでいるなと感じます。企業があってもそこで働く人がいなければ無意味ということです。

ポテトチップスの湖池屋さんが2021年7月に九州地域初の工場を設置したことも10年ほどかかって誘致をした旨の実例も伺いましたが、リーダーのビジョン・知事からのメッセージと言うものが重要であると改めて認識しました。蒲島知事は皿を割っても良い、責任は俺(知事)が取る。皿を割るには洗わないといかん、どんどんやりなさいという旨のお話をされたようです。今回の視察を2月議会の質問で活かしたいと思います。