現在、国立自然史博物館を沖縄県に誘致するという活動が少しずつ熱を帯びてきています。令和4年11月30日にも、なはーとで誘致シンポジウムが開催されました。シンポジウムの様子Youtube
沖縄県環境部自然保護課運営の「日本初となる国立自然史博物館の誘致を応援する」ホームページ(MacのSafariで見ると崩れてるのがなんともまぁ…)
一般社団法人国立沖縄自然史博物館設立準備委員会(こっちはしっかりしてますので見やすい上に情報も充実です)
自然史博物館(Natural History Museum)とはその名の通り自然史科学専門の博物館です。
自然史とは、生物や海や山や土や岩など、私たちを取り囲む様々な事物の有様やその歴史のことです。進化学、地質学、岩石・鉱物学、古生物学、人類学、動物学、植物学、生態学、系統学、分類学など多くの学問分野が関係します。
世界で有名な自然史博物館には以下の3つがあります。
日本には自然史系国立博物館として国立科学博物館の他、地方自治体の中にも設置しているところもあります。(トリップアドバイザー:日本の自然史博物館)
博物館というと展示の印象が強いですが、以下の3つの役割があると言われています。
1.自然史標本の収集と整理と保管
2.自然史標本に基づく自然史科学の研究
3.自然史標本を活用した 展示と教育と一般社会への普及を担う機能を併せ持つ施設
沖縄県自然保護課のサイトより
しかし、現在日本にある自然史博物館の主要な任務は研究ではなく生涯学習支援でありますので、前述の3つの役割がしっかり果たせているかと言われると難しいようです。
そこで、国内でも自然史博物館の設置を求める声が次第に高まってきています。自然環境が南北に大きく変化し、地震や津波の影響を回避するため、南西諸島の生物多様性がきわめて高くいことから、などから沖縄こそ最適地であると言われています。
それも、近年進歩の著しい情報学により 様々な目的を設定して解析し、世界のどこでもまだ実現していない“ビッグデータ自然史科学”と呼ぶ新分野を創り、自然史標本、および解析・統合した多種・大量の自然史データを収集し基礎から応用までの研究に革新をもたらすことのできるような場所にし、全 国の同様施設との連携、人材育成、国際貢献、自然破壊による防災などに取り組んでいこうとなっています。
また、沖縄にも施設への多くの人々の訪問はもちろんのこと、そこでの研究開発に関わる人材がいるということで教育への好影響も考えられますので、復帰60周年までの沖縄県 への設置に向けて取り組んでまいります。
平成28年(2016年)5月17日 日本学術会議提言 国立自然史博物館設立の必要性
インターネット署名『日本初の「国立自然史博物館」を沖縄に作ろう!!』が、change.org で始まりました(2021年6月~)