「伝統とは革新の連続である」
私の好きな言葉のひとつです。
週末、娘とふたり旅をしてきました。京都・奈良の二泊三日のぶらり旅で、一番の目的は鹿にせんべいをあげることでした。それ以外の時間は、ほぼノープラン!神社仏閣を巡りながらの三日間は本当に年末の慌ただしさを忘れさせてもらいました。
娘とともに南禅寺から哲学の道を歩き、其の中で気になったお店がありました。
木曽アルテック社 http://www.kiso-artech.co.jp/products/floor/f-071.html の「銀意匠」というお店。
長野県の木曽に本社のある木材と漆を始めとし、鉄、布、紙などの自然素材を使った建築資材を扱っている会社ということです。
そのショールームが京都や東京にもあるということでした。
其の中でも麻布に漆を塗って床材にするなど、僕の想像していた漆の使い方ではないものにとても驚きました。
漆という伝統工芸品に使われるものを今の生活に活かしていく、そんな想いを感じて、この沖縄でもできることはあるだろうなぁと。
伝統とは常に新しい、今の生活に沿ったものにしていかなければ生き残っていかない。
かつては王家、大名などの庇護のもとで作り上げられた工芸品が、なかなか苦戦していると耳にします。
また、沖縄で作られたものは県内で流通することがなく、ほぼ県外に流出してしまう。それは所得などを鑑みるとしょうがないとは言えますが、残念なことです。
県も物産公社とチカラを合わせて銀座わしたショップ地下に「宝蔵/Fuzo」http://www.fuzo.jp をオープンさせました。
このような地道な取り組みと、革新的な取り組みの2つが同時に進むことで、工芸文化の「生き残り」ではなく「発展」が見込めるのではないかと。
そして繋がることで「伝統」となっていく、そう思います。